オーストラリアに来てからこの話題になるのは4回目。
最初の一回目はカリジニツアーの最中、オージーガイドに皆の前(20人)で質問され、自分の意見さえ英語で説明できなかった自分に情けない思いをした。今はなんとか説明出来るようになったけれども、実際の統計がどれが本当か分からないので、確実な意見が言えない。
そこで今日を機会に考えてみることにしました。
今までの考えは、、、
今、日本は調査捕鯨を行っていて、食べるための利益を求める商業捕鯨ではないので、生態系が守られるならば、引き続き調査は行うべき。理由は日本の調査は精度が高く、他国からも高く評価されてると聞いたから。(ただ、これは聞いた話で、真意は不明。)
又、調査の為に生殖器等のサンプルが必要になった鯨などが調査後に食用にまわされるとのことなのでそれは無駄なく使えていい。
因みにもし、生態系が守られないならば、捕鯨はすぐに止めるべき。
というのが私の意見。
そこで今日言われたことは、
「今はキープされてるけど、人間が捕鯨する前から考えたらもう減少してるんだよ。」
う~ん、実際のところどうなのか情報を知らない私は何もいえない。
そこで今日ネットの情報だけど初めて詳細を調べてみることに。
☆調査捕鯨
鯨は生態的に分かっていない部分もあり、エサ、活動地域・頭数を調べ、将来他種の生態系が破壊されないようにするための調査をしている。魚介類を多く消費している日本にとっては重要。
☆商業捕鯨
どの国もすでに行っていないが、食用や鯨油の為の商業的利益をあげる為の捕鯨。
☆捕鯨国
公海含めての捕鯨 : 日本のみ
自国近海、沖合での捕鯨 : ノルウェー、アイスランド、フィリピン、インドネシア
伝統を守る為の捕鯨(原住民生存捕鯨枠) : アメリカ、ロシア、デンマーク、カナダ(先住民の申請があった場合のみ)
☆捕鯨派と反捕鯨派の争点
1.捕鯨による生態系破壊の危惧
2.知的生物の捕食
3.捕鯨方法の残虐さ
4.感情的意見より
5.捕鯨場所
調べたところ、
1.今は、生態系が破壊される程の捕鯨はしておらず、もちろん絶滅が危惧されるような種類は生きたまま調査をしている。ただし、捕鯨しているミンク鯨の中でも種類が分かれている可能性があるそうで(断定的ではない)、少数種の過剰捕鯨の危惧も捨てきれないらしい。
2.知脳が高い低いの問題では無いと思う。では鯨より知能が低ければ殺していいのか?という問題になってしまう。
3.残虐的ではないというのは致死時間によるもの(致死時間が長いと残虐的)と、苦痛の度合いによるそうです。これは確かに賛成。でもそんなこと言って他の動物をあげたらきりが無い。最近は捕鯨する鯨の種類の小型化から即死率は向上しているらしい。
4.クジラはかわいい。食べるべきではない。という意見に関しては文化の違いや感覚の違いだから何とも言えない。私からすれば犬(アジア数カ国)やカンガルー(オーストラリア)がかわいそうだと思うが文化の違いなので何も言う気はない。
5.捕鯨推進国34カ国のうち日本だけが公海捕鯨をしている。確かに調査捕鯨は広い範囲で必要なのだろうけど、他国からすればいい気はしないでしょう。
かなり考えた結果、結局原点に戻って
「捕鯨は必要なの?」
という簡単な疑問が起きた。
日本に住んでいてもスーパーで目にするわけではないし、よく食べるわけでもない、食用にはそんなに需要はなさそう。無くなって困る人そんなに居る??たしああっても嗜好品のような部類に入るのだと思う。鯨油はもう使われてないようだし、捕鯨目的は調査となっているが、オーストラリア、ニュージーランドは生きたまま調査できると断言していて、来年、再来年には生きたままの調査で日本と同じ精度の調査結果を出すそうです。
と、いうことでやっと自分の考えがまとまりました。
それなら日本だけが調査捕鯨をする必要は無く、AUやNZと協力してやればいい。
大多数の人が日本の捕鯨に対して不快な反応を示してるのに止めないというのは、結果一種のマナーに反しているような気がする。
日本は調査捕鯨をするべきでない。
ただし、調べた一説によると最近は増えすぎて他の生態系を絶滅に追いやる危険性もあるとか? どの情報が正しいのか実際私が調査に行ったわけでもないので、あくまでネット上での判断になるし、また新たな情報が出てくれば考え方も変わるかもしれないけど、ひとまずは私の意見はこれで一段落かな。
でも、私はシーシェパードやグリーンピースの対応には反対です。
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